新築戸建てでは、原則としてテレビを見る為の視聴環境は整っておりません。テレビ本体を設置したらすぐ見られるというわけではないのです。
地デジが始まる前のアナログ放送の時代はアンテナを設置しないとテレビが見れませんでしたが、現在は光回線、ケーブルテレビの契約でもテレビが見れるようになっています。
- テレビアンテナを設置してテレビを見る
メリット:維持費がかからない。不要なチャンネルの取捨選択が出来る
デメリット:初期費用がかかる・災害などでテレビアンテナが故障することがある - 光回線・ケーブルテレビを契約してテレビを見る
メリット:アンテナを付けないでもテレビが見れる・CS放送の一部チャンネルが追加料金なしで見られる。
デメリット:初期費用と月々の固定費が必
それぞれの視聴方法で一長一短がありますが、初期費用はかかりますがテレビアンテナを設置した方がトータルの費用を一番抑えることができます。
そこで新築戸建てでテレビアンテナを設置してテレビを見るための確認事項やテレビアンテナ工事の設置費用の相場について解説します。
目次
建売の場合はアンテナの有無を確認
建売住宅では、テレビアンテナがついていないのが一般的です。
引越し後にテレビアンテナがついていなくて、長い期間テレビを見られなかったということがないよう、事前に不動産屋にテレビアンテナの有無を確認しておきましょう。
早めに確認しておけばその分、アンテナ業者と工事のスケジュールを調整できるので、引越したけれどテレビが見れない…ということも事前に防ぐことができます。
設置するテレビアンテナの種類を決める
テレビアンテナには大きく分けて2種類のアンテナがあります。
- 地デジ用アンテナ:NHKや民法放送など、一般的なテレビの視聴に必要なアンテナです。魚の骨の様な形をした八木アンテナと、八木アンテナより高価ですがスタイリッシュな外観で人気のあるデザインアンテナがあります。
- パラボラアンテナ:BSなどの衛星放送を見るために必要なアンテナです。BS・CSが見れるがスカパーは一部のチャンネルしか視聴できないBS・CS放送用のパラボラアンテナや、スカパープレミアムを見るために必要なスカパープレミアム専用パラボラアンテナなどがあります。また2018年12月から放送が始まる4K8K放送対応のBS・CS共用アンテナもパラボラアンテナです。
地デジの受信については費用を抑えたい人は八木アンテナ、外観にこだわりがある方はデザインアンテナのいずれか。
衛星放送も見たい方は番組の種類によって異なるパラボラアンテナを選択して取り付ける、という形になります。
特に新築を購入した際の家電の買い替えで、『キレイな画質でテレビを見たい』と4K対応・8K対応のテレビを購入されているかもしれませんが、4K8Kは対応したアンテナでないと4K8K衛星放送は視聴できませんので注意してください。
※ビデオオンデマンド(VOD。NetflixやabemaTV、Amazon primeビデオなど)の4K放送はネット回線による受信の為アンテナは関係ありません。
アンテナの設置場所を決める
取り付けるアンテナが決まったら次は設置場所を決めましょう。
- 屋根上に設置:電波が受信しやすいので最も一般的な設置方法です。
- ベランダ・壁面に設置:自宅の外観を損ないたくない人などが設置しています。屋根の上と違い向きの調整が充分にできないため、環境によっては取り付けができません。
- 屋根裏などの見えない場所:電波を充分に拾えるのなら設置可能です。外観に影響がないことや屋根裏などでは雨などの経年劣化を防ぐことが出来るなどのメリットもあります。
「屋根裏に本当は取り付けたいけれど電波が拾えない・・・」など住まいの環境によっては取り付ける場所が限定されてしまいます。
自分で考えていた設置場所にはアンテナが取り付けられないということもありますので、工事前に再度アンテナ取付業者と相談して設置場所は決めましょう。
アンテナ取り付け費用の相場
自分が取り付けるアンテナの種類と設置場所が決まったら、アンテナ工事業者に依頼しましょう。
ただし業者によって価格設定に大きく差があるという点は注意してください。
同じ八木アンテナの設置でも実際に取り付けるアンテナの機能などの差によって料金が変わることもありますし、依頼先が仲介業者(新築を建てた工務店やハウスメーカー、リフォーム会社など)の場合、仲介手数料が発生するため料金が高くなりがちです。
普通の人ではアンテナの取り付けはそうするものではないので、知識が広まっていないのをいいことに工賃を客によって変えたり必要ない部品を設置して料金を請求する悪徳業者も残念ながら存在します。
なのでアンテナ取り付け費用の相場を確認して、複数の業者で見積もりをとってからアンテナ工事の依頼するのをおすすめします。
なおアンテナ工事の費用の相場は以下のとおりです。
- デジアンテナのみ⇒3万円前後
- 地デジ+BS/CS共用アンテナ⇒5~6万円前後
- 地デジ+BS/CS共用(4K8K対応)アンテナ⇒7~9万円前後
- BS/CS共用アンテナのみ⇒1万円前後
- BS/CS共用(4K8K対応)アンテナ⇒5万円前後
※全て部品代・工事費込みの総額
上記より安い金額の見積もりだった場合でも、一般的にテレビの視聴に必要になってくるブースターなどを抜いた見積もりで、作業当日に追加費用が発生して割高になるケースもありえます。
ブースターなどの部品は込みなのか、作業当日に追加費用が発生する可能性は?などを事前に確認してから工事を依頼するようにしてください。
また4K8K対応のアンテナの設置は、設置角度などが非常に繊細で技術力が必要・放送に向けて工事の需要が高まっているなどの理由により料金が高めに設定されています。
今後需要が落ち着いたり、施工マニュアルの簡易化などがすすめば4K8K対応アンテナの設置料金も下がっていくかと思いますが現段階ではやや高額な料金がかかってしまうという点は注意してください。
テレビアンテナの費用に関してはこちらのサイトがわかりやすくまとまっています。
参考 アンテナ工事の費用のまとめアンテナ工事の費用や相場アンテナ工事の依頼先
テレビアンテナの取り付けにはいろんな方法があります。中には自分でテレビアンテナの取り付けをしたという人もいますが、素人がアンテナの取り付けを自分でするのはおすすめできません。確かに自分でアンテナを取り付けたほうが安上がりですが、アンテナの取り付けは基本的には屋根の上に登って作業するため落下による怪我のリスクが伴います。アンテナ工事を請け負っている会社に依頼するのがおすすめです。
具体的には以下の3種類の中から検討することになります。
- 大手家電量販店・ホームセンター
- 地元の電気屋さんなど
- インターネットで集客をしているアンテナ工事専門業者
大手家電量販店やホームセンターの特徴とデメリット
大手家電量販店などのメリット
- 全国的に見て多くの体験談がある
- 近所の店なら行ったことがあるので安心感がある
- アンテナ本体が店舗においてある場合デザインなどを実際に見て気に入ったのを選択できる
大手家電量販店などにアンテナ工事を依頼するデメリット
- 実際に工事をするのは地元の下請け業者
- 仲介手数料が発生するので料金が割高
- 依頼する家電量販店のスタッフはアンテナ工事の知識がない場合も多い
- 保証期間が短い(有料で長期保証をつけることも出来る)
近所の大手家電量販店などなら一回は行ったことがあると思います。全国展開しているというのもあり安心感がありますが、実際に工事に来るのは地元の下請け業者というケースがほとんどです。
そのため仲介手数料が発生し料金が割高になります。また地元の下請け業者によっては技術がなく、施工後すぐにアンテナが傾いたりする可能性も考えられますので地域によって当たり外れがあるためおすすめできません。
地元の電気屋さんなどに依頼する場合
個人で経営している様な地元の電気屋さんでは、料金設定や技術力にバラツキがあります。
信頼できるお店や知り合いがいるならそこに依頼するのもいいかと思いますが、その様なお店を知らない場合に一から探すのは非現実的です。
また知り合いのお店なら永久保証に近いアフターフォローを受けることが出来るかもしれませんが、そうではない場合、基本的にアンテナ取り付け後の保証は期待できません。
おすすめはインターネットで集客をしているアンテナ工事専門業者
アンテナ工事でおすすめなのはインターネットで集客をしているアンテナ工事専門業者です。
アンテナ工事を専門に行なっているので技術力が安定しています。また様々な会社がネット上に存在していますので、価格競争やアフターフォローなどサービス面での競争も激しく、他の選択肢の数歩先を行っている会社が多くあります。
ですが顔が見れないからといって注文の段階ではいい顔をしておいて、作業当日に様々な理由をつけて工事費用が高額になってしまったというようなインターネット特有の詐欺のような会社が存在しているのも事実です。
その様な会社にひっかからないように、数社から見積もりを取る・料金の内訳が納得できるまで問い合わせるなどなど、十二分に自己防衛をしてから注文をするようにしてください。
インターネットで集客をしているアンテナ工事専門業者の選び方や愛知(名古屋)でおすすめのアンテナ工事業者は以下の記事でまとめていますのでそちらもぜひご確認ください。
