4K8K放送を見るために用意するもの

4K8K放送を見るために用意するもの

この記事では4K8K放送を見るために必要な器具などをまとめました。

4K8K放送に興味がある方は是非参考にしてみてください。

なお「4K8K放送って何?」という方は「4K8K放送とは?メリットや注意点など」で大まかに4K8K放送のメリットなどをまとめていますのでそちらをご覧になってください。

4K8K放送を見るために必要な器具

4K8K放送を見るために必要な器具について紹介します。

まず全ての4K(8K)放送を視聴するために必要な設備をざっくりというと、

  • 4K(8K)対応テレビ
  • 4K(8K)チューナー
  • 4K・8K対応BSアンテナ

上記3種が最低限必要になってきます。それぞれについて解説します。

テレビなどの受信設備

4K放送を視聴するためにはまずは4K対応テレビを用意しなければなりません。

しかし注意してほしいのが、4K対応テレビはあくまで「4Kの解像度の映像が見れるテレビ」であって「4K放送が見れるテレビ」ではありません。4K対応テレビで4K放送を視聴するためにはテレビに加えて「4K放送に対応したチューナー」が必要です。

また、初期の4K対応テレビだと著作権保護技術の「HDCP 2.2」に対応していない可能性があり、そのようなテレビではハイビジョン画質での視聴しかできません。

4K対応テレビ
(1) 水平3,840画素以上かつ垂直2,160画素以上を有する表示デバイス(液晶パネル等)を搭載
(2) デジタルハイビジョンチューナー内蔵
(3) デジタルハイビジョン映像と4K映像信号を表示できる
(4) アスペクト比(有効画面):【16:9】を基本とする
(5) 59.94(≒60)Hz以上のフレームレートで表示が出来るを満たすテレビのこと。

4Kテレビ
上記の4K対応テレビの (1)~ (5) に加えて
(6) 4K放送をテレビ本体で受信可能(※2)
を満たすテレビのこと。

※2: ここでは、衛星による4K放送、IPTVによる4K放送・配信サービス(ビデオ・オン・デマンド、IP放送、IP再送信)の内、1つ以上の受信機能をテレビ本体に搭載していることを指します。

出典:総務省「よくある質問 2章 新4K8K衛星放送対応の受信機」

8K放送の視聴には4K放送の視聴と同じように8K対応テレビと8K放送に対応したチューナーが必要です。

アンテナなどの設備

現在地デジアンテナのみ設置している方

4K/8K放送は、BS/110度CSの衛星を使って放送されます。そのため地デジの視聴のみが可能な地デジアンテナのみ設置している家庭では、最低でもBS/110度CSの衛星放送が視聴できるパラボラアンテナの設置が必要になってきます。

しかし従来のBS/110度CSの衛星放送が視聴できるパラボラアンテナでは右旋円で放送される4K放送チャンネルしか視聴できません。今後左旋円で放送されているチャンネルの視聴をしたくなった際に再度4K8K放送に対応したパラボラアンテナの設置工事が必要になるので、現在アンテナの工事を検討している方は4K8K放送に対応したパラボラアンテナの設置がおすすめです。

現在パラボラアンテナを設置している方

すでにパラボラアンテナを設置している方は右旋円で放送される4K放送に関してはそのままの設備で視聴することができます。(※古いアンテナ線や受信設備機器では、交換が必要な場合があります。)

一方NHKなど左旋円で放送されるチャンネルは、視聴に「左旋円偏波」に対応したアンテナや分配器・混合器・ブースターなどの室内配線が必要です。

4K8K放送を視聴するためのコスト

続いて4K8K放送を見るために必要なテレビやアンテナなどの商品のコストをご紹介します。各商品の価格は2018年11月現在となっているのでご了承ください。

4K放送が視聴できるテレビ

4K放送の視聴は、前述したとおり4K対応テレビをすでにお持ちの方は4K放送に対応したチューナを用意すれば視聴できます。(別途4K8K放送に対応したパラボラアンテナの設置などは必要)

今後4K放送が視聴したいためにテレビの購入を検討している方は、4K放送対応チューナーが内蔵された4Kテレビの購入がおすすめです。

4Kチューナー内蔵テレビは2018年度内発売に向けて各メーカーが発表してきていますが、現段階では東芝の「BS/CS 4K内蔵レグザ」しか販売していません。

⇒TOSHIBA「REGZA」のページ

シリーズの中で最も手が出しやすい価格になっている「M520X」シリーズの43インチは2018年11月の時点で実売価格は80,000円前後で推移しています。

 

BS/CS4Kチューナー

新4K衛星放送に対応した(外付け)4Kチューナーは、4K放送対応チューナーが内蔵された4Kテレビと違い各メーカーから商品が発売もしくは予約受付が開始されていて3万円~5万円前後で購入できます。

裏番組録画に対応したSONYの「DST-SHV1」、AndroidTVを搭載したピクセラの「PIX-SMB400 4K Smart Tuner」など個性的な商品も発表されていますので、自分のニーズに合った商品を選択出来るかと思います。

 

4K放送が視聴できるアンテナ

4K8K衛星放送の全てのチャンネルを視聴したい場合、「SHマークのついた右左旋対応(右左旋共用)のBS/CSアンテナ」を用意する必要があります。

SHマーク(スーパーハイビジョン受信マーク)は、BS・110度CS右左旋放送受信 帯域に対応した機器のうち、一般社団法人 電子情報技術産業協会で審査・登録 され、一定以上の性能を有するスーパーハイビジョン衛星放送受信に適した衛星 アンテナ、受信システム機器に付与されるシンボルマークで、その性能を証明するものです。

出典:一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)「スーパーハイビジョン受信マーク(SHマーク)」

4K8K衛星放送に対応したアンテナはDXアンテナ、サン電子、マスプロ電工、日本アンテナなどですでに発売されており、5,000円~10,000円前後で購入できます。

ただしアンテナに関してはテレビなどと違い、素人が自分でアンテナを設置するというのは非常に困難です。

そのため一般的にはアンテナ工事業者に依頼をすることになるかと思いますが、アンテナ工事業者に依頼した場合4K8K対応アンテナの取り付け工事で5万円前後、地デジと4K8K対応アンテナの取り付け工事で7~9万円ほど(どちらも部品代・工事費込みの総額)が相場です。

現段階では、設置角度などが非常に繊細で技術力が必要、また放送に向けて工事の需要が高まっているなどの理由により料金が高めに設定されていますが、技術力がないのに4K8K対応アンテナの工事を受注している業者も中にはありますので工事の依頼は慎重に検討するようにしてください。

なお以下のページでアンテナ工事業者の選び方と愛知(名古屋)のおすすめのアンテナ工事業者をまとめていますのでそちらも参考にしてみてください。

愛知(名古屋)での新築でのアンテナ工事の設置費用は?