新居に引っ越す時にアンテナ工事をしないとテレビが見れない…でもアンテナ工事なんて初めて聞いた、どうすればいいの??費用は?相場は??そんな、アンテナ工事にまつわる疑問を実際にアンテナ工事を行った管理人が徹底解説していきます!
目次
- 1 アンテナ工事のお悩み・知りたいことは??
- 2 10秒で分かるアンテナ工事で失敗しないためのコツ
- 3 テレビを見るのに必要な部品・アンテナの種類とは?
- 4 【2018年最新版!】アンテナ工事の費用・価格・相場の一覧まとめ
- 5 アンテナ工事はどこに頼む?正しい業者の選び方
- 6 【画像アリ】実際にアンテナ工事業者から10社見積もりをとった体験談
- 7 実際に見積もりを取って分かったアンテナ工事の相場
- 8 ネット上の口コミ・評判・ランキングは鵜呑みに出来ない!そのカラクリと業界事情とは
- 9 アンテナ工事で優良業者を見極めるコツ
- 10 工事当日!C社の驚きの対応
- 11 実際に見積もりから工事を依頼した感想
- 12 地域別アンテナ工事業者の一覧・比較
- 13 民放・地方局の視聴用 地デジアンテナの種類詳細
- 14 BSアンテナ(BS/CS) 4K8Kアンテナの種類・詳細
- 15 アンテナの種類を選ぶ上での注意点
- 16 アンテナだけではテレビは見れない?その他必要な部品
- 17 アンテナ工事の重要ポイントおさらいチェック
アンテナ工事のお悩み・知りたいことは??
10秒で分かるアンテナ工事で失敗しないためのコツ
- アンテナの種類・必要な部品を知る
- アンテナ工事の費用や価格の相場を知る
- 業者の対応をしっかりと見る
アンテナ工事で失敗しないためには、アンテナの種類とその他で必要な部品をまずしっかりと知ることです。
アンテナの種類や必要な部品を知らないと、アンテナ工事の際に見積もり内容が分からず、適切な工事費での依頼が出来ません。
また、家の立地条件や構造などによって選べるアンテナの種類が限られてきたりもします。まずは、しっかりと必要なアンテナの種類を知り、自身に必要な工事だけを依頼するようにしましょう。
テレビを見るのに必要な部品・アンテナの種類とは?
アンテナの種類
- 地上デジタル放送を見るには・・・地デジ用アンテナ(2種類あります)
- BS放送を見るには・・・BS/CS共用アンテナ
- CS放送の一部を見るには・・・BS/CS共用アンテナ
- スカパープレミアム(全チャンネル)を見るには・・・スカパー専用アンテナ
- 4K8K放送を見るには・・・4K8K対応BS/CS共用アンテナ
まずテレビのアンテナと一口に言ってもこれだけの種類があります。地デジ用のアンテナのみでBSは見れませんし、BS/CSアンテナを立ててもCS放送の一部(スカパープレミアム)は視聴できません。
まずは、皆様がどのチャンネルが見れれば良いのか、予めしっかりと想定しておきましょう。
その他必要な部品とは
- 分配器・・・複数の部屋でテレビが見たい際には必須の部品
- ブースター・・・アンテナで受信した電波の増幅器。必須の部品
- ケーブル・・・各部屋のテレビへと繋がるケーブル。必須の部品
- アンテナの固定器具各種・・・新規の設置では必須の部品
テレビを見るにはアンテナだけでなく上記の部品も必要です。アンテナ工事の業者で見かけるホームページ上の価格では、本来必要なこれらの部品代が記載されていないケースが多く、パッと見が安いからといって総工費が安いとは限りません。
少しでも安く見せる為の努力と言ってしまえばそれまでですが・・・実際にかかる総額の費用・相場については下記で詳しく解説していますので、次の項目をご覧ください。
【2018年最新版!】アンテナ工事の費用・価格・相場の一覧まとめ
アンテナ工事は設置するアンテナの種類や設置場所・ご自宅の環境によって費用が変動する為、相場が分かりにくくなっていますが、管理人が実際に見積もりを取った上での最新の費用・相場は下記の通りです。
地デジアンテナ+BS・CSアンテナ 費用・相場
見積もり価格 50,000~58,000円(工事費用込)
地デジデザインアンテナ+BS・CSアンテナ 費用・相場
見積もり価格 56,000~62,000円(工事費用込)
地デジアンテナのみ 費用・相場
見積もり価格 32,000~38,000円(工事費用込)
地デジデザインアンテナのみ 費用・相場
見積もり価格 36,000~42,000円(工事費用込)
地デジデザインアンテナ+4K8Kアンテナ 費用・相場
見積もり価格 80,000~100,000円(工事費用込)
これらが、アンテナ工事を頼んだ際に実際にかかる費用の相場です。
『え?でも業者のホームページを見るともっと安くない?』と思ったかもしれません。それはその通りですが、そこには下記のような裏事情があるのです。
各社の価格表示はバラバラ・・・その理由は?
2018年現在ネット上で見かける各社のホームページ上で地デジアンテナ(八木式アンテナ)設置の価格を見てみると下記のようになっています。
- 地デジやドットコム ⇒ ¥32,000 ※別途配線取り回し費用・防水加工費用アリ 詳細金額不明。総額表示がHP上にはない
- 電翔(DenSho)⇒ ¥15,000(税抜き)※ブースター等の部品代が載っていない。総額表示がHP上にはない
- アンテナ110番 ⇒ ¥16,200~(税抜き)※ブースター等の部品代が載っていない。総額表示がHP上にはない
- ハイファイブ ⇒ ¥31,500
- アイアイ(aiai) ⇒ ¥38,800
このようにバラバラの費用・相場になっています。これには下記のようなカラクリがあります。
- アンテナ本体+工事費のみの価格しか載せていない(実際にはほとんどのケースでブースター等の部品代が上乗せ)
- 部品代・工賃などの個別見積もりを出さずにパック化することで、見えない部分で利ザヤを乗せている
- 税抜き表示で安く見せる
少しでも安く見せる為に、個別の費用をあえて隠し、一見するだけでは相場や価格比較がしづらいようになっています。この辺りは非常にユーザーにとって不親切な業界と言えるでしょう。
その背景には、10年ほど前にアナログから地デジへ完全移行する際、地デジ入れ替え特需が生まれ、その際に悪徳業者が多く紛れ込んだということがあげられます。
また、アンテナ工事自体がそもそも10~20年に一度やるかやらないか、の工事ですから、一般ユーザーの知識が非常に少なく、それをいいことに価格設定をあえて複雑にし、ユーザーがアレコレと探す手間を面倒臭がる心理をついて、とにかく自社に問い合わせさせようとしているのが現状です。
ですから、適正な価格・相場を知らないと、損をしてしまうわけです。
では、実際にどの業者にお願いするのがオススメなのか。私の実体験を元に業者の選び方について解説していきます。
アンテナ工事はどこに頼む?正しい業者の選び方
まず結論から申し上げますと、最終的な価格が各社のホームページ上に書かれていない以上、『複数から見積もりを取って比較する』以外方法はありません。
- 正しく適正価格を選ぶには実際に見積もりを比較するしかない
- 中には対応が杜撰な業者がいることに注意
なぜなら、実際に管理人は下記のような体験をしたからです。
【画像アリ】実際にアンテナ工事業者から10社見積もりをとった体験談
管理人が実際にアンテナ工事業者から10社見積書をとって、アンテナ工事を依頼した流れを書いていきますが、見積もりを取ろうと電話した10社の中で対応がひどい業者が数社ありました。
なぜか見積もりを出さないA社
まず、最初のA社は、
「今、この電話で金額を御提示できるのでメモをとれますか?」
と見積書は出してくれない雰囲気の対応。
管理人は以前、エアコンの設置工事で事前に伝えられた見積もりと現地での価格が違うという経験をしていたため、しっかりと書面で欲しいと言うと料金プランは簡単なので見積もりを出すまでもありませんよという返答でした。
何度も書面でとお願いすると、
「郵送はやっていないのでメールかFAXに金額表を送るから見て決めて欲しい」
と言われメアドを伝えたのですが、送られてきたのはアンテナの金額が書かれているだけのものでした。
※実際に送られてきたメール
しかも、A社はメールが送られてきた後も電話でしつこく営業してきました。そもそもこちらの状況もロクに確認しない適当な対応で、とても任せる気にはなれず次へ。
電話窓口がコールセンターで別の業者から連絡??
次に電話したB社では、A社と同じ様に見積書が欲しいと伝えると、
「担当者から折り返し連絡して工事日なども含めた話をさせます」
・・・いや、工事日とかより先に見積書が欲しいんですが。。
その旨を伝えると「私では分かりかねるので折り返し連絡します」の一点張り。
後々アンテナ工事を依頼した業者さんにB社の事を聞いたのですが、そこはコールセンターで電話受付だけ行い下請けから連絡をさせる会社だったみたいです。
引っ越しで時間が無い時に何度も折り返しの連絡とかって、同じ事何度も説明を聞かなきゃならなかったり面倒ですよね。
全国対応の業者にありがちな話なのですが、電話窓口と実際の施工業者が下請けで違うとなると、情報伝達の不手際や、トラブル時の連絡先・責任の所在などでたらい回しにされる可能性があるので、ここもパスしました。
やっと巡り合えたまともな対応
気を取り直して3社目となるC社に電話。今週引っ越すので見積書を下さいと伝えると、
と今までとは違う神対応・・・!?
屋根の形状や何階建てかなど、細かい状況を確認し、電話はわずか数分のやり取りで終了。その後、翌日には書面での見積もりをしっかり送付してくれました。
最初の2社の時点でかなりイヤな印象を受けていましたが、探せばちゃんとこういうところもあるんですね!
その他の会社の対応は・・・?
- D社
見積書の郵送は無いのでメールフォームから問い合わせてくださいとのこと - E社
見積書を送付してくれた - F社
担当のものから連絡させますの1点張り(コールセンター?)
※追記 やはりコールセンターで受け付け窓口のみの会社だったようです。 - G社
見積書を送付してくれた - H社
メールフォームに問い合わせて、工事が決まったら見積書を送ります(順番おかしくない?) - I社
見積書送付してくれた - J社
見積書送付してくれた - K社
電話がつながらず、後からかかってきて金額だけ言われた。
こんな感じでした。相場も知りたかったので見積書は5つを目標に電話をかけまくりましたが10社以上も電話する事になるとは・・・。時間にしたら1時間ちょっとだったのですが、すごく疲れました(笑)
※実際に送られてきた見積もりです。
(4社しかなく1社足りないのですが忘れた頃に届きました。。)
ちなみに基本的に見積もりを出してくれた業者で聞かれたことは、
「新築か?」
「何階建てか?」
「屋根の形状は?」
という事。
部屋数を聞かれたりもしましたがちょっと驚いたのは、「見積書を銀行に提出するのか?」という質問。一体何を警戒しているんでしょうか・・・。
実際にこれだけ電話してみて分かった事ですが、対応には雲泥の差があります。
非常に残念だったのが、メールに金額を送付するので工事日程が決まったら電話をくれというものや、メールフォームに問い合わせて工事が決まったら見積書出しますなどのパターン。
工事の総額が分からないのになんで先に決めなきゃならないのか……電話をかけているのにメールフォームへ送れという二度手間を平気で要求してくるのも納得できませんでした。
見積書を出すのが面倒なの丸出しで、明らかに嫌な態度だった業者さんもいくつかありました。
自分は例えいくら安くてもこんなところには依頼しないと思いましたね。
実際に見積もりを取って分かったアンテナ工事の相場
さて、ここから見積書を送付してくれた業者さんの中から工事を依頼する会社を決めていきました。
※実際に送られてきた見積書
地デジアンテナ+BS・CSアンテナ 費用・相場
見積もり価格 50,000~58,000円(工事費用込)
地デジデザインアンテナ+BS・CSアンテナ 費用・相場
見積もり価格 56,000~62,000円(工事費用込)
地デジアンテナのみ 費用・相場
見積もり価格 32,000~38,000円(工事費用込)
地デジデザインアンテナのみ 費用・相場
見積もり価格 36,000~42,000円(工事費用込)
地デジデザインアンテナ+4K8Kアンテナ 費用・相場
見積もり価格 80,000~100,000円(工事費用込)
これらが、アンテナ工事を頼んだ際に実際にかかる費用の相場です。
少なくとも見積書を送ってくれた業者さんは施工内容・金額ともに同じような見積もりでした。各社の見積もり総額にもそこまで大きな差が無いので、この中から一番対応がよかった業者さんに依頼する事にしました。
そして、この時色々と自分で調べていく中で、様々な情報を目にしました。その中でも口コミ・ランキングサイトについて感じたこの業界特有の違和感を実体験を交えて少し説明していきます。
ネット上の口コミ・評判・ランキングは鵜呑みに出来ない!そのカラクリと業界事情とは
アンテナ工事に限らず、ネット上で買い物等をする際に口コミや評判、ランキングといったものを参考にする方も多いのではないでしょうか?
実際、アンテナ工事の業者についてもランキング、口コミ、評判などが書かれたサイトが数多く存在し、私もそれをチェックしました。しかし、アンテナ工事の見積もりを取って実感したのは、口コミサイトが全くアテにならない、ということ。評価が高かったところでも、前述した見積もりも出さない対応の悪い業者にかなり引っかかりました。
その後このサイトを運営していく中で、アンテナ工事業界の口コミサイトはその多くが業者が直接運営し、同業他社を貶める為に根も葉もない適当な口コミを書き込んでいるサイトが多いと言うことが分かりました。
『★★★☆☆』のように評価点をつけているようなランキングサイトも同様です。
勿論、中にはきちんとお客様から貰ったアンケートを載せている誠実な業者もあります。
しかし、他社を貶めるために特定のIPアドレスから特定の1社に対して大量の悪評を書いていたり、それが発覚して訴訟沙汰になっていたり・・・・・・。
これら乱立する口コミ・評判サイトの利用については、あくまでも業者の名前を調査する程度にとどめておくのが無難です。
■■■⇒【必見】アンテナ工事のランキングや口コミサイトに要注意!!■■■
また、アンテナ工事の見積もりは家電量販店やホームセンターなどでも取れますが、それらはネット系業者に比べて価格面では高額でした。詳細は下記ページをご覧ください。
■■■⇒家電量販店のアンテナ工事費用の比較■■■
アンテナ工事で優良業者を見極めるコツ
まず口コミや評判に関しては、各業者の公式HP上で『写真つきで載っているアンケート』以外はアテにしない方がよいでしょう。また、悪い口コミが無いのは隠しているだけです。
ネット上でテキストだけの口コミ・評判など、ウソでもなんでもかけてしまいます。まして、アンテナ工事のように、一般の方が何度もやることがない工事の場合、情報の正確性は把握しづらいもの。それをいいことに出所・ソースが不明の口コミがあふれていますので、それらは何の参考にもなりません。
実際に見積もりを取って分かった優良業者を見極めるポイントは下記の通り
- 見積もり時点で『周辺環境、立地条件』『屋根の形状』『部屋数』を確認してくれる
- こちらが希望する施工内容とそれが出来ない場合にどう価格が変わるかの事前説明がある
- 現地確認が必要な電波測定で料金を取らない・押し売りをしない
価格面では、ネット上に本当の総額が表示されていない以上、このページにある平均相場を元に判断して下さい。新築・一戸建ていずれにせよご自宅の環境によってある程度変化するのは仕方のないことですが、あまりにも相場とかけ離れていれば違う業者を選びましょう。
管理人の場合、初めに悪い業者に当たってしまったため、結局10社もの見積もりを取る事になってしまったのですが・・・結果的に非常に対応の良い業者に巡り合えたので納得のいくアンテナ工事が出来ました。実際の当日の流れを次で説明していきます。
工事当日!C社の驚きの対応
いざ依頼の連絡をし、こちらの都合に合わせて工事日を決定。その日はお昼過ぎの予約で担当の方は2軒目の施工になるので少し遅れる可能性があるとは事前に聞いていました。
工事当日は私も時間があったので、のんびり待っていたところ携帯に着信が、
「予定通り伺えますが、宜しいでしょうか?」
と確認の電話でした。これは予想外でした。決して無くてもいい電話だと思うのですが、こういった細かい心遣いが最初の電話や見積もりの対応に出るんだな、と改めて実感。
実際の施工時にも工事内容を分かりやすく説明してくれました。
正直、依頼する前にアレコレ自分でアンテナ工事について調べていたので、もしおかしいな?と思う事があったら色々聞いてみようという心構えだったのですが、全く知識の無い人でも分かりそうな話しぶりで、ツッコミを入れる隙もありませんでした(笑)
工事前
工事後
こうして工事が終了し、代金をお支払いして無事終了。
ちょっと電線が邪魔で見ずらいと思いますが、こんな感じで設置してもらいました!
工事当日の詳しい事は、
■■■【体験談】アンテナ工事を実際にお願いしてみました!■■■
上記の方で詳しく解説しています!
引っ越ししてからそれほど経っていませんので、今後どのようなトラブルがあるかは分かりませんが、今のところは何の問題もありません。ここは8年保証もあるし、色々比較したからこそこの業者さんなら大丈夫だろうという安心感がありました。
実際に見積もりから工事を依頼した感想
エアコン工事の際に言いなりになったのが悔しく一念発起してみましたが、そこで分かったのは業者さんのクオリティの差。
費用にしても相場にしてもアンテナ工事に関しては中々ネットでも出てきません。理由は簡単。適当な業者が多数いるって事です(笑)
色々と調べていく内に、アンテナ工事は地デジ移行の特需でふっかける業者さんが多数存在していたようで、その流れが今も残っているんだなぁと実感しました。新築戸建てに比べれば大した金額ではないから、と何も考えず適当な業者さんにお願いしていたら、せっかくの新生活が台無しになる可能性があったように思います。
これからアンテナ工事をお考えの方がそんな事にならないよう、当サイトでは工事までに調べたアレコレをまとめてみましたので、是非参考にしてみてください。
地域別アンテナ工事業者の一覧・比較
東京都のアンテナ工事業者 | 神奈川県のアンテナ工事業者 |
埼玉県のアンテナ工事業者 | 千葉県のアンテナ工事業者 |
静岡県のアンテナ工事業者 | 愛知県のアンテナ工事業者 |
岐阜県のアンテナ工事業者 | 三重県のアンテナ工事業者 |
大阪府のアンテナ工事業者 | 京都府のアンテナ工事業者 |
兵庫県のアンテナ工事業者 | 奈良県のアンテナ工事業者 |
民放・地方局の視聴用 地デジアンテナの種類詳細
ここからは補足としてアンテナの種類について詳細を説明していきます。地デジアンテナは、一般的な民放放送を見る為に必要なアンテナです。
地デジアンテナは、家の屋根上に乗っている『魚の骨ような形をしたアンテナ(八木式アンテナ)』と、壁や屋根裏などに設置する箱型の『デザインアンテナ』の二種類があります。
八木式アンテナ(地デジ視聴用)
八木式アンテナは、アナログ放送時代から使われており、2018年現在でも主流のアンテナです。最も安価なアンテナで、見た目の外観は気にせず安く工事を済ませたい方にはオススメです。
また、素子数を変えて電波の受信強度の調整ができることから、屋根裏への設置にも向いています。
デザインアンテナ(地デジ視聴用)
近年発売され人気を博しているのがこちらのデザインアンテナです。八木式アンテナと比べて見た目がスタイリッシュで家の外観を損ねないのが大きなメリットで、主に家の外壁やベランダなどに設置します。
一方、デザインアンテナは、八木式アンテナに比べて電波の受信感度が弱い為、全ての家庭で使えるわけではありません。地デジ電波の受信環境が悪い家だと設置できないケースもあります。
地デジアンテナ本体の価格
- 八木式アンテナの価格は¥4,000円前後
- デザインアンテナの価格は¥10,000円前後
基本的にデザインアンテナの方が相場は高くなっています。ただ、こちらの価格はアンテナ本体のみの価格で、設置費用(工賃やその他の部品代)は含まれていません。
また、八木式アンテナ、デザインアンテナともに様々なメーカーから発売されており、性能面で大きな違いはそれほどありませんが、中には海外製の粗悪品を使う業者もいますので、詳細を知りたい方は下記の記事も参考にされて下さい。
■■■⇒ 地デジアンテナ3大メーカーを徹底比較■■■
BSアンテナ(BS/CS) 4K8Kアンテナの種類・詳細
BSアンテナは白くて丸い形をしているパラボラアンテナで、ベランダや屋根上に設置されていることが多いアンテナです。
WOWOWやスカパー、スターチャンネルなどの有料チャンネルや、BS放送を見るために必要なアンテナになり、現在はBS専用アンテナというのはほぼ使われておらずBS/CS共用のアンテナになります。
また、2018年現在、旧来より使われているBS・CSアンテナと、2018年12月より本放送の始まる4K8K放送に対応したBS・CSアンテナの二種類が存在しています。4K8K放送を視聴するためには、4K8Kの受信に対応したBS・CSアンテナを設置する必要があります。
BS・CSアンテナの価格
- BS/CS共用アンテナ・・・¥4,000~¥8,000(金具など付属品セット)
- 4K8K放送対応のアンテナ・・・¥8,000~¥13,000
※アンテナ単体の価格で、設置費用は含まれていません。
アンテナの種類を選ぶ上での注意点
アンテナ工事を業者に依頼する際には
1.一般的な地デジだけ視聴できればいいのか?
2.BSやCSの有料チャンネルも見たいのか?
3.4K8K放送を視聴したいのか?
これらを整理してから工事を依頼しましょう。特に4K8K対応のBS・CSアンテナについては、アンテナ本体価格がやや高いことに加えて、設置する際の角度が非常に繊細なことから、業者間での工事費用に大きな差があります。
※4K8Kグレードアップの差額無料と謳っている業者が多数ありますが、それらはアンテナ本体価格のみで、4K8K対応のブースターや工事費用を高く設定しているケースが多いので、注意が必要です。
また、一旦地デジのアンテナを立てた後、あとからBS・CSの工事を追加で依頼すると工事費が2回かかることになり費用がかさみます。
地デジアンテナ、BS・CSアンテナは、一度立ててしまえば、基本的には10年以上故障などなく使えるものですので、先を見越して必要なアンテナの種類を検討しましょう。
■■■⇒ BS・CSアンテナ工事の設置方法・価格・値段について詳しく解説
■■■⇒ スカパーを見るためはどのアンテナがいい?お得な方法徹底検証!
■■■⇒ 4K8Kを自宅で見る為に必要な工事とその内容について
アンテナだけではテレビは見れない?その他必要な部品
次に各種必要部品の補足です。アンテナだけではテレビは見れません。これら必要部品の価格や相場も把握して、適切なアンテナ工事を行って下さいね。
分配機
分配機とは、アンテナで受信した電波を室内で振り分ける際に使われる部品です。テレビを視聴する部屋が複数ある際には必須の部品となります。
価格は一般的なものであれば数百円~2000円ほどですが、高いものだと数千円するものもあります。
ブースター
ブースターとは、アンテナで受信した電波をテレビに送信する際、正しい感度へと電波を増幅・調整する機械です。アンテナ工事を一式で頼んだ際には
電波環境が極めて良い立地
テレビを見られる部屋が一部屋だけ(配線が1本だけ)
といった非常に限定的な状況の時以外は必ず必要な部品です。
屋外用と屋内用やBS・CS対応、4K8K対応などいろいろな種類があり、ブースター単体の相場は2000円~10000円までと様々です。
その他の部品
アンテナ工事の際には、分配器やブースター以外にもアンテナの固定の為の細かい金具や、受信した電波を各部屋へ送信するケーブル等が必要になります。
アンテナ工事の業者に依頼した場合、これら細かい部品の個別の見積もりはほぼ出てきません。総額費用・工事費用の中にザックリと含まれていることがほとんどで、特に価格を気にしなくてもよい部品ですが、地デジ・BS・CSアンテナの設置・視聴には必ず必要になる部品です。
アンテナ工事の付属部品に関する注意点
アンテナ工事の相場・費用を調べようと検索をかけた場合、アンテナ工事専門業者の多くが『今ならアンテナ工事が5,000円~』とか、『アンテナ取り付け工事6649円~』といった数千円台の価格がでてきますが、これはアンテナ本体のみの価格です。
実際には、これに工事費用(工賃・技術代)、ブースター等の各種部品代が乗っかり、数千円で工事は出来ません。
見た目の価格に騙されることなくこのページ上部で説明している総額の費用・相場をしっかりチェックしてみて下さいね。
アンテナ工事の重要ポイントおさらいチェック
アンテナ工事にかかる費用には何があるの?
アンテナ本体価格 4,000~10,000円
ブースター本体価格 2,000~10,000円
分配器本体価格 数百円~ (必要に応じて)
アンテナ取付工事費 8,000~12,000円
ブースター工事費 8,000~12,000円
既存アンテナ撤去処分費 3,000~5,000円(新築でない場合)
ケーブル等細かい備品費用 数百円~
工事の種類、アンテナの種類により変わりますが、大凡総額で30,000円代~80,000円代程度になります。
アンテナ工事の相場はどうなってる?
UHF(骨型の)八木式アンテナ設置工事の相場 30,000円代~
八木式+BS・CSアンテナ設置工事の相場 50,000円代~
八木式+4K・8K対応BS・CSアンテナ設置工事の相場 80,000円代~
基本の地デジアンテナをデザインアンテナにした場合は上記に+4,000円程度。
価格面ではネット系の専門業者の方が圧倒的に安く、家電量販店や大手ホームセンターの場合上記から3割~5割程度は割増になります。
アンテナ工事の評判や口コミは?
各業者さんのサイトに載っている口コミ・評判は基本的に自社アゲのものしか取り上げません。また、比較サイトも実はそういった各社の評判をかいつまんで載せているだけのものがほとんど。
勿論、多くの業者さんは真面目に仕事をされていますが、一部に「ちょっとこの対応は不安」な会社があるのも事実です。
筆者が実際に見積もりを取って体験した事、実際に工事を行った体験談を今一度確認し、ネット上の口コミや評判に惑わされない業者選びの参考になさって下さい。
新築のアンテナ工事注意点は?
新築戸建ての盲点とも言えるのが施工内容に含まれていないアンテナ工事です。新築の場合、当然既存のアンテナはありませんのでその撤去・処分費はかかりません。
しかし、オールインワンのパック料金だけを提示してくる業者には要注意。本来、処分費用が含まれているパック料金をそのまま提示してくる業者もいますので、必ず明細を含む見積もりを事前に貰いましょう。